UMEHARA BLOG
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Web集客担当 兼 代表の梅原です。
これまでこのブログでは、旅館・ホテルのWebについて書いてきました。
今日はもうひとつ、ご相談がとても多いのに、なぜか後回しにされがちなジャンルの話をします。
飲食店と美容院(美容室)のホームページ です。
先に、いちばん正直なところから。地方でお店をやっている方とお話しすると、けっこうな割合で、こう言われます。「うち、ホームページはいらないよ」。
飲食なら「食べログに出してるから」、美容室なら「ホットペッパーがあるから」。
そしてたいてい、その言葉には続きがあります。「だって、地域の人がちゃんと来てくれてるし」。
これ、まったくその通りなんです。実際にお客様が来ている。それは何よりの強みで、否定するつもりは1ミリもありません。
......ただ、だからこそ、もったいない。今日はその「もったいない」の中身を、できるだけ具体的にお話しします。
まず、ポータルサイト(食べログ、ホットペッパーなど)は、本当によくできています。
「◯◯駅 焼肉」「◯◯市 美容室 カラー」で探している、まだあなたのお店を知らない人に見つけてもらう。この "新規の入口" としては、とても強い。
だから多くのお店が使っているし、使うこと自体は正解です。
問題は、多くのお店がそこで 止まってしまっている こと。
「入口」は用意できているのに、その先、来てくれた人にもう一段よろこんでもらう、また来てもらう、紹介してもらう。
そうした仕組みがないまま、次のお客様もまた、ポータル頼みで迎えている。ここが、いちばんもったいないところです。
費用の話も、正直に。いまは月額無料で載せられるプランがほとんどなので、「掲載料を毎月払っている」実感はないかもしれません。ただ、コストがゼロというわけでもない。
ネット予約が入れば1件ごとに送客手数料が乗りますし、なにより クーポンやポイント還元の値引き分は、本来まるごと受け取れたはずの売上 です。
料金表には載らない "実質の持ち出し" を、予約のたびに少しずつ差し出している。
とくにホットペッパーは、その構造上どうしても クーポン目当てのお客様 が集まりやすく、安いから来た人は、次はよそのクーポンへ流れていきます。
旅館が楽天トラベルやじゃらんに依存するのと、実は同じ話です(宿の話はこちらの記事に書きました)。
入口として使いつつ、いかに "自分のお客様" にしていくか。そのための軸が、ホームページです。
ホームページがなくても、お店は営業できます。でも、「なくても営業できる」ことと、「なくても売上を取りこぼしていない」ことは、同じではありません。
ここが今日いちばん伝えたいところです。「人は足りてる」というお店にとって、ホームページの本当の値打ちは、新規客を増やすこと だけ ではありません。
むしろ、いま来てくれている人からの 利益と、続く関係 を、しっかり増やすところにあります。具体的には、こんな効果です。
記念日コースや飲み放題プラン、季節の特別メニュー。美容室ならヘッドスパやトリートメント、カラーの追加。来店前に「ちょっといいコースにしようかな」を作れるのは、自分のサイトやLINEだからこそ。クーポンは、むしろ単価を下げがちです。
一度来てくれた人をLINEや公式サイトでつなぎ、次回はポータルを通さず直接予約へ。お客様との関係も、そのデータも、自分たちの手元に残ります。
予約が読めれば、仕込みもシフトも組みやすい。当日枠まかせの不安定さから、少しずつ抜け出せます。
「平日限定」「この時期だけ」の切り口を、自分のメディアから、狙った人へまっすぐ届けられます。
オフラインで起きている「よかったよ」を、Googleマップの口コミや、知人への紹介へつなぐ導線を作る。地図の評価は、いまや新規集客の生命線です。
接待で使えるか、個室はあるか、法人の会食に向くか。美容室ならブライダルや撮影、団体の予約。単価の高いこうした利用は、ポータルの一覧では埋もれてしまいます。
どれも、「人が足りない」お店ではなく、「人は来てるけど、もう一段伸ばしたい」お店にこそ効く話です。
新規のことは一旦おいても、これだけの伸びしろがある。ここに気づけるかどうかが、分かれ目だと思っています。
そして、ここが個人的にいちばん大事だと思っているところ。いま挙げた効果は、バラバラの小ネタに見えて、実はぜんぶ一本につながっています。
一人のお客様が、長いお付き合いのなかでお店に使ってくださる金額の合計。マーケティングの世界では、これをライフタイムバリュー(生涯顧客単価)と呼びます。
客単価を上げるのも、また来てもらうのも、紹介してもらうのも、要はこの数字を伸ばす話です。
そしてこの生涯顧客単価を高めるのに、いちばん効くのが、実はホームページの運営なんじゃないか。私はそう感じています。
一度きりの集客ではなく、一人のお客様と長く付き合っていく土台になるからです。
順番を逆にしないこと。これがコツです。
食べログやホットペッパーを軸にして、余力があればHPも......ではなく、ホームページを真ん中に置いて、ポータルもSNSも、そこへ人を集める入口として使う。
お客様が「あの店、よかったな」と思い出して指名検索したとき、受け皿がポータルしかなければ、せっかく店名を覚えてもらっても、次回もまた他店と並べて比較される場所へ戻してしまいます。
掲載料や予約手数料に依存する状態も、そのぶん続きます。自分のサイトがあれば、比較の列に並ばず、そのまま直接つながれる。積み上がるほど価値が増えていく 資産 になっていきます。
きれいごとに聞こえないよう、実例をひとつ。リセラで運用をお手伝いしている、ある飲食店を営む会社さんの話です(店名や細かい数字は伏せています)。
この会社さんは、ホームページを軸 に据えて、食べログなどのポータル、YouTube、Instagram、Googleマップ、LINE、TikTok、Xまで、入口をまるごと束ねて運用しています。
それぞれで見つけてくれた人を、最後はホームページとLINEに集めていく形です。検索エンジン対策(SEO)も地道に続けた結果、公式サイトの月間ページビューは250万を超える までになりました。
大事なのは、この数字が "新規集客" だけの話ではないこと。リピーターを育て、継続的につながり、また足を運んでもらう。その循環の 軸になっているのも、やはりホームページ です。
SNSは流れていきますが、ホームページは残り、積み上がる。だからこそ、真ん中に置く価値があります。
最後に、いつもお伝えしていることを。ここまでの効果は、どれも「一度サイトを作って終わり」では出ません。メニューや季節の切り口を更新し、口コミやLINEを回し、どの入口が効いたかを見て次に活かす。
この 運用 の積み重ねが、半年後・一年後の売上を、静かに変えていきます。
「うちは地域の人が来てるからHPはいらない」。その言葉、半分は本当です。
ただ、来てくれているお客様だけを見ていると、来るはずだったのに来なかった人、選ぶはずだったのに選ばれなかったメニュー、また来るはずだったのに忘れられてしまったお客様は、見えません。
この残り半分、客単価、リピート、事前予約、閑散期、クチコミ、団体利用には、まだ手つかずの伸びしろが眠っているかもしれません。
リセラは沼津のホームページ制作会社として、作った後の運用まで一緒に伴走するのが得意です。制作&運営プランもあわせてご覧ください。