「月額制のホームページって、実際どうなの?」選ぶ前に知っておきたいことと、物足りなくなってきたとき
「月額制のホームページって、実際どうなんですか?」
最近、こんなご相談をいただくことが増えてきました。
初期費用がほとんどかからず、毎月決まった金額でホームページが持てる。
はじめてホームページを作る方や、なるべく最初の出費を抑えたい方にとっては、気になる仕組みですよね。
一方で、すでに月額制で使っている会社の方から、こんなお話を聞くこともあります。
「ちょっと直したいところがあるんですけど、これって追加になるんですかね」
実はリセラも、以前は月額制のプランをご用意していました。
なので、月額制の始めやすさも、使っていくなかで出てくる悩みも、両方ともよく分かります。
今日は、制作費、保守費に続く、お金のお話の3本目です。
月額制のホームページを選ぶ前に知っておきたいことと、使っていて物足りなくなってきたときの考え方を、書いてみます。
月額制は、始めやすい仕組みです
まず、月額制のよさから書いておきます。
いちばんは、初期費用を抑えられることです。
開業したばかりのころに限らず、会社やお店には、ほかにもいろいろと予算をかけなければならないことがあります。
そのなかで、ホームページのために数十万円を捻出するのは、なかなか大変ですよね。
ほかにも、こんなよさがあります。
- 毎月の金額が決まっているので、予算が立てやすい
- サーバーやドメインなど、細かい管理をまとめて任せられることが多い
- テンプレートを使うものが多く、公開までが早い
「まずはちゃんとしたホームページがある状態にしたい」という段階なら、月額制はとても合理的な選び方だと思います。
まずは名刺代わりに持っておきたいのか、それとも問い合わせを増やしていきたいのか。
ホームページでいちばん叶えたいことを考えてみると、月額制が合うかどうかも見えてくると思います。
初期払いでも、毎月の費用はかかります
ここは、よく誤解されているところです。
月額制と比べて、「最初に払えば、あとは毎月0円」と思われていることがあります。
でも実際には、初期にまとめて払って作ったホームページにも、毎月の費用がかかります。
サーバーやドメインの費用、そして更新や管理をお願いする保守の費用です。
並べてみると、こんな形です。
| 月額制 | 初期払い | |
|---|---|---|
| 最初にかかる費用 | なし〜少なめ | 制作費 |
| 毎月かかる費用 | 制作の分と、管理の分をひとまとめに | サーバー・ドメイン・保守などの管理の分 |
| 比べるときに見たいところ | 3年、5年で払う総額 | 3年、5年で払う総額(制作費+管理の分) |
どちらを選んでも、毎月の費用はかかります。
違うのは、制作の費用を最初に払うか、毎月に分けて払うか、というところなんですよね。
保守の費用にどんなことが含まれているのかは、「保守費って、毎月なにをしてもらってるの?」の記事に書き出しています。
見積もりを比べるときは、初期費用だけでなく、毎月の費用も一緒に並べてもらうと、本当の違いが見えやすくなります。
比べるなら、3年、5年の総額で
月額制の金額だけを見ると、とても手ごろに見えます。
ただ、ホームページは何年も使うものです。
月額を数年払い続けると、初期にまとめて作った場合と同じくらい、ときにはそれ以上になることもあります。
これは月額制が悪いということではなく、「最初の出費を抑えて、毎月に分けている」という仕組みの性質です。
なので、比べるときは、その月の金額ではなく、使うつもりの年数で見た総額で比べてみてください。
3年で見るのか、5年で見るのかで、答えが変わることもあります。
作り方による違いは、「ホームページ制作、"作り方"で何が変わる?」の記事で、家にたとえて書いています。
月額制は、払い続けるかぎり住める賃貸に近い、というお話です。
候補の会社ごとに、3年で払う総額と5年で払う総額を、ざっくりでいいので出してみると、ずいぶん選びやすくなると思います。
いちばんの違いは、「直したい」ときに頼みやすいかどうか
金額の話をしてきましたが、私がいちばん大事だと思っているのは、実はここです。
ホームページは、公開してからが本番です。
訪問者の反応を見て、ページを足したり、写真を入れ替えたり、問い合わせまでの流れを見直したり。
こうした直しや改善を続けていくことで、少しずつ成果につながっていきます。
たとえば、こんなことです。
- 季節ごとに、いちばん見てほしいおすすめを入れ替えたい
- よく電話で聞かれる質問を、ページにまとめたい
- 新しいサービスが加わったので、ページを追加したい
- 商品が変わったので、大きく直したい
- 人を採用したくなって、採用のページを足したい
- 問い合わせのフォームを、もう少し入力しやすくしたい
どれも、会社やお店が動いていれば、自然と出てくることなんですよね。
月額制は、「決まった範囲のことを、決まった金額で」という仕組みです。
だからこそ毎月の金額を抑えられるのですが、その範囲を超える直しは、別のお願いになることが多いんですよね。
そうすると、こんなことが起きやすくなります。
- 直したいところはあるけれど、追加になるなら、とあと回しにしてしまう
- テンプレートの形が決まっていて、思うように変えられない
- 結果として、公開したときのまま何年も動かない
なかでも、私がいちばん大きいと考えているのは、思うように変えられないことです。
月額制の多くは、決まった仕組みや機能の上で作られています。
そのため、何かを変えたいと思ったとき、「やりたいことを、どう形にするか」ではなく、「いまの機能の範囲で、できる方法を探す」ところにとどまってしまいやすいんですよね。
これは、どこかの会社が悪いという話ではまったくありません。
仕組みの向き不向きのお話です。
名刺代わりにきちんと持っておきたい会社には、月額制はよく合います。
一方で、ホームページを育てて問い合わせや予約を増やしていきたい会社には、少し窮屈に感じる場面が出てくるのではないかと思います。
公開したあとの1年で、直したいことがどれくらい出てきそうか。
それを想像してみると、自分たちに合う仕組みが見えてくると思います。
契約の前に、聞いておくと安心なこと
月額制を選ぶ場合も、初期払いで作る場合も、契約の前に聞いておくと安心なことがあります。
正直なところ、どれもあとでトラブルのもとになりやすいところです。
契約してから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、先に確かめておくと安心です。
| 聞いておきたいこと | なぜ聞いておきたいか |
|---|---|
| 最低の契約期間と、途中でやめたときの違約金はあるか | 期間の途中でやめると、残りの期間の費用や違約金がかかることがあるため |
| やめたとき、サイトはどうなるか | 契約が終わるとサイトが使えなくなる形のものもあるため |
| ドメインは誰の名前で持つか | ほかの会社に移るとき、同じアドレスを使い続けられるかどうかに関わるため |
| 毎月の金額に、どこまでの修正が含まれるか | 文字の修正、写真の差し替え、ページの追加など、範囲が会社によって違うため |
| 写真や文章は、あとから自分たちで使えるか | パンフレットやSNSなど、ほかの場所でも使いたくなることがあるため |
なかでもドメインは、移るときにいちばん困りやすいところです。
ホームページのアドレスやメールアドレスに使っているものなので、契約が終わったあとも使い続けられるか、できれば自分たちの会社の名前で持てるかを、確かめておくと安心です。
どれも、聞けばきちんと答えてくれる会社がほとんどです。
聞きにくいと感じたら、「念のため」と添えて聞いてみてください。
上の表を、相談のときのメモとして持っていくのもおすすめです。
月額制を使っていて、物足りなくなってきたら
ここからは、すでに月額制でホームページを使っている方へのお話です。
最初は「ちゃんとしたホームページがある」だけで十分だったけれど、だんだん、こうしたいという気持ちが出てくる。
これは、ホームページが、会社やお店の動きの速さに追いつかなくなってきた、ということではないかと思います。
そんなときは、次の順番で考えてみるのがいいと思っています。
- まずは、いまお願いしている会社に、直したいことをそのまま相談してみる
- いまの契約で、どこまでできるのか、追加になるならいくらかを聞いてみる
- そのうえで、やりたいことが大きく変わってきたなら、作り方そのものを見直す
いきなり乗り換えを考えなくても、相談してみたら、いまの契約の中でできることが意外と多かった、ということもよくあります。
逆に、相談してみたら、いまの契約ではほとんど何もできなかった、ということも同じくらいあります。
どちらなのかが分かるだけでも、次に考えることがはっきりします。
作り方を見直すのは、それからでも遅くありません。
見直すことになったときは、さきほどの「やめたとき、サイトはどうなるか」「ドメインは誰の名前で持っているか」を、先に確かめておくと安心です。
いま直したいことを、思いつくまま書き出しておくと、いまの会社に相談するときにも、見直すときにも、話がとても早くなると思います。
リセラも、以前は月額制のプランをご用意していました
最初に少し書きましたが、リセラも以前は、月額制のプランをご用意していました。
テンプレートを使わず、一から作るフルスクラッチの月額制です。
決まった形に合わせるのではなく、それぞれの会社に合わせて作れるのが、このプランのよさでした。
一方で、一から作るぶん、手間もかかります。
続けるなかで感じたのは、ホームページを育てたいお客様ほど、直したいことがどんどん出てくるということです。
それにきちんと応えていくには、最初に目的やページの組み立てをしっかり考えておくほうが、お客様にとってもいいと考えるようになりました。
そこで今は、目的から設計して作るホームページ制作と、作る工程を絞って始めやすくしたLite(ライト)に分けています。
「最初の出費はできるだけ抑えたい。でも、あとから直せるようにしておきたい」という方には、Liteが合うこともあると思います。
最後に
月額制か、初期払いか。
どちらが正解ということはなくて、何のためにホームページを持つのか、何年使うのか、公開してからどれくらい手を入れたいのかで、合う仕組みが変わります。
月々の金額だけで決めずに、総額と、直したいときに頼みやすいかどうか。
この2つをあわせて見てもらえたら、きっと後悔の少ない選び方ができると思います。
「自分たちの場合はどっちが合うんだろう」という、ざっくりした段階のご相談でもまったく問題ありません。
いま月額制で使っているホームページの、これからのことも、一緒に整理するところからお手伝いします。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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UMEHARA BLOG