「事実確認に妥協しない」SEO記事作成エージェントをつくってみた

こんばんは!Webデザイナーの中野です。
シルバーウィークも終わりますね。
私はこの連休期間中で細々とSEO記事作成エージェントを作っていました。
このエージェントは、Claude Codeの「サブエージェント」という機能を使ったもの。(サブエージェントとは、調査や執筆、確認など、特定の役割に特化したAIをつくれる機能のことです。)
キーワードの選定からSEOコラムの執筆までを、ひとつの流れで進める仕組みです。
今回は、SEO記事をつくる工程を6つの役割に分け、それぞれを担当するエージェントをつくりました🙏
一番こだわったのは「事実確認に妥協しない」こと
この仕組みをつくるうえで、最も大切にしたのが「事実確認に妥協しない」という方針です。
-
出典を確認できない数値は書かない
-
断定的な表現や誇大な表現を安易に使わない
-
根拠を確認できない主張は避ける。必要な場合は「確認できていない」と明記する
AIに文章を書いてもらうと、一見もっともらしい数値や、根拠のない言い切りが混ざり、ハルシネーションが起こることがあります。
事実と異なる内容を配信しては大問題になってしまうので、この部分は曖昧にせず、根拠を確認する工程まで仕組みに組み込みました。
SEO記事をつくる6つのエージェントたち
今回つくったのは、役割の異なる6つのエージェントです。
① keyword-researcher(キーワード調査・選定)🌐
記事で狙うキーワードを調査し、候補を整理するエージェントです。
検索ニーズや記事との相性を見ながら、どのキーワードを軸にするかを決めていきます。
② insight-researcher(検索意図・インサイトの深掘り)🎯
キーワードを選び、検索意図や競合記事を分析するだけでは、「情報は正しいけれど、読者の気持ちにはあまり響かない記事」になってしまうことがありました。
そこで、読者の本質的な理解を掘り下げるエージェントが insight-researcherです。
検索意図から、その奥にある「読者が本当に知りたいこと」や「抱えている不安」を考え、記事の切り口やゴールを、自分と対話しながら整理していきます。
実際AIが執筆した過去の記事には「なぜ、それが読者にとって大切なのか」という視点が、入っていない傾向が多いことに気づきました。
そこから複数の切り口を洗い出し、記事に反映してみたところ、情報を並べるだけではない、読者の気持ちに寄り添う文章へと少しずつ変わっていきました。
もちろん、感情に訴えようとするあまり表現が強くならないよう、最後はfact-checkerエージェントで調整しています。
③ evidence-collector(根拠収集)🧩
記事に盛り込む主張や数値について、根拠となる情報を集めるエージェントです。
できるだけ公的機関や公式サイトなどの一次情報を確認し、「何を根拠に書くのか」を明確にします。
④ article-writer(本文執筆)✍
キーワード、検索意図、インサイト、集めた根拠をもとに、記事の本文を執筆するエージェントです。
前の工程で整理した情報を受け取り、想定する読者や記事の目的に合わせて文章を組み立てます。
⑤ fact-checker(事実確認)👀
完成した原稿に誤りがないか、根拠となる情報と照らし合わせて確認するエージェントです。
事実関係だけでなく、根拠に対して表現が強すぎないか、断定できない内容を言い切っていないかも確認します。
⑥ seo-editor(タイトル・メタ・見出しの仕上げ)💫
最後に、SEOの観点からタイトル、メタディスクリプション、見出しを整えるエージェントです。
キーワードを無理に詰め込むのではなく、記事の内容がきちんと伝わり、読者が読みたくなる表現を目指して仕上げます。
「サブエージェント」と「エージェントチーム」の違い
今回使ったのは「サブエージェント」という仕組みですが、Claude Codeには、よく似た「エージェントチーム」という機能もあります。
サブエージェント
メインの会話が司令塔となり、特定の作業を、その役割に特化したエージェントへ任せる仕組みです。
それぞれのサブエージェントは独立した文脈の中で作業し、完了すると結果を呼び出し元へ返します。今回つくったkeyword-researcherやfact-checkerも、この仕組みで動いています。 今回のSEO記事作成は、キーワード選定 → インサイトの深掘り → 根拠収集 → 執筆 → 事実確認 → 仕上げ と、工程の順番がはっきりしており、それぞれの工程で得られた結果を、次の担当へ順番に渡せば進められるため、今回はサブエージェントによる構成で十分だと判断しました。
エージェントチーム
複数のClaude Codeが、それぞれ独立した文脈を持ちながら、ひとつのチームとして動く仕組みです。
チーム内では、エージェント同士が直接メッセージを送り合うほか、共有のタスクリストを確認し、自分で次の作業を引き受けることもできます。メインから個別に指示を受けるだけでなく、チーム内で情報を共有しながら進められることが大きな違いです。
ただ、エージェントチームは現時点(2026年段階)では実験的な機能です。初期状態では無効になっているため、利用するには設定で有効にする必要があります。
スキル化は、あえてしない
Claude Codeには、「Agent Skills」という仕組みがあります。手順やノウハウをSKILL.mdというファイルにまとめておくと、Claudeが必要な場面で読み込み、繰り返し活用できるようになります。
毎回同じ指示を書かずに済むため、とても便利な仕組みですが、今回はスキル化を見送ることにしました。
理由は、SEO記事は、途中の判断によって仕上がりが大きく変わります。検索意図の捉え方は適切か、選んだ切り口は読者に合っているか、表現が強くなりすぎていないか。こうした部分まで一気に自動化してしまうと、大切な確認を見落としてしまうかもしれません。
今はまだ、各工程で立ち止まり、自分の目で確認しながら進めたい段階です。
何度も使いながら手順を改善し、「この流れなら安心して任せられる」と思えるようになったときに、あらためてスキル化を考えたいと思っています。
つくってみて気づいたこと
今回、一番難しかったのは、「事実として正しいこと」と「読者の心に届くこと」をどう両立させるかでした。
正確さを優先しすぎると、説明ばかりの硬い文章になってしまいまし、共感を意識しすぎると、表現が大きくなったり、根拠のない言い切りにつながったりすることがあります。
どちらか一方を選ぶのではなく、根拠を確認しながら、読者が「これは自分に関係のある話だ」と感じられる文章を目指す。
そのバランスを整えることが、今回の大きな課題でした。
まだ改善したいところはたくさんありますが、実際の記事づくりに使いながら、少しずつ育てていきたいと思います。
AUTHOR
NAKANO BLOG
中野のツブヤキ、ぜひご覧ください♪