インスタの外に、連れ出さなくていい。問い合わせにつながる工務店のInstagram、ちょっとした見直し
Web集客担当の梅原です。
「インスタは毎日のように投稿しているんです。フォロワーも少しずつ増えている。でも、そこから問い合わせにつながらないんですよね」
最近、工務店の社長さんや担当の方から、このご相談をいただくことが本当に増えました。
Instagramを「やるかどうか」で迷っている工務店さんは、もうほとんどいないと思います。
迷いはその先、続けているのに、なぜ動かないのかのほうに移ってきているんですよね。
先に正直にお伝えすると、これをやれば問い合わせが増える、という魔法のような方法はありません。
ただ、現場でいろいろなアカウントを見てきて、「ここを変えると動き出すことが多い」と感じているところはあります。
今日は、そのいくつかを書いてみます。
インスタのユーザーは、インスタの中が好き
最初に、いちばん大事だと思っている前提をお話しさせてください。
Instagramを見ている方は、Instagramの中で過ごすのが好きです。
投稿を見て、保存して、ストーリーズを流し見して、気になったらまた別のアカウントへ。
アプリの外に出て、ホームページを開いて、フォームに入力する。この流れは、思っている以上にハードルが高いんですよね。
Instagram専用のランディングページを作っても、なかなか反応が出にくいのは、このためだと私は考えています。
ページの出来が悪いのではなく、インスタの外に連れ出すこと自体が難しいんです。
だとしたら、考え方を逆にしてみる。
インスタの外に連れ出すのではなく、インスタの中で、次の一歩まで用意しておく。
ここから先の話は、ほとんどがこの考え方につながっています。
1. ハイライトを「インスタの中のホームページ」にする
投稿を見て「この会社、いいな」と思った方は、次にプロフィールを開きます。
そのときに見られるのが、プロフィールの下に並んでいるハイライトです。
ここが、季節のイベントや過去のキャンペーンのまま止まっていることがよくあります。
でも、本当はこの場所こそ、気になった方が「もっと知りたい」と思ったときの受け皿なんですよね。
私がおすすめしているのは、ハイライトを小さなホームページのように並べることです。
| ハイライト | 入れておきたいこと |
|---|---|
| 施工事例 | テイスト別、広さ別など、探しやすい分け方で |
| 価格の目安 | 広さごとの金額の幅(このあと詳しく書きます) |
| 家づくりの流れ | 最初の相談から引き渡しまで、どんな順番で進むか |
| よくある質問 | 土地がなくても相談できるか、ローンの相談はできるか、など |
| 見学会・相談会 | 次の開催日と、予約のしかた |
お客様が、アプリの外に出て調べたくなることに、先にインスタの中で答えておく。
それだけで、「気になる」から「相談してみようかな」までの距離が、ぐっと縮まります。
2. 「この家、いくらくらい?」に、先に答えておく
Instagramで家を見ている方が、いちばん知りたいこと。
それは、たぶん金額です。
でも、いちばん聞きにくいことでもあります。
「聞いたら営業されそう」「予算が足りなかったら恥ずかしい」。
そう感じて、気になったまま、何もせずに離れていってしまう方がたくさんいます。
とはいえ、お施主様の家の金額をそのまま出すわけにはいきません。
そこでおすすめしているのが、広さごとの目安を、幅で出す方法です。
- 「27坪くらいのお家で、だいたいこのくらいからこのくらい」
- 「30坪台なら、このくらいの幅が多いです」
このくらいの出し方なら、どなたかのお家の金額をさらすことにはなりません。
お施主様の了承がいただけるなら、「ガレージだけでこのくらい」「この造作キッチンでこのくらい」のように、部分の金額を出すのも、とても喜ばれます。
金額の目安が分かると、「自分たちでも建てられるかもしれない」と思った方が、動き出してくれます。
逆に、予算がまったく合わない方とのすれ違いも減ります。
お客様にとっても、工務店さんにとっても、やさしい情報なんですよね。
3. 問い合わせの入口を、DMのひとことにする
見学会の告知で、「ご予約はプロフィールのリンクから」と書いていませんか。
これ、インスタのユーザーにとっては、けっこう遠い道のりです。
プロフィールを開いて、リンクを押して、ホームページが開いて、予約フォームを探して、名前や住所を入力する。
この途中のどこかで、気持ちが離れてしまう方は少なくないんですよね。
そこで、こんな入口を用意してみてください。
- 「見学会のご予約は、DMで『見学』と送ってください。日程をご案内します」
- ストーリーズに質問スタンプを置いて、「家づくりの気になること、なんでも聞いてください」
- アンケートスタンプで「平屋と2階建て、どっちが好き?」と聞いてみる
DMのひとことなら、インスタの中で完結します。
質問スタンプやアンケートは、答えるだけなので、もっと気軽です。
そこから会話が始まって、気づいたら見学会の予約につながっていた、ということも少なくありません。
ひとつだけ大事なのは、DMには、できるだけ早く返すことです。
インスタのやりとりは、気軽なぶん、熱が冷めるのも早いんですよね。
4. 作品集から、「判断材料」に変える
完成した家のきれいな写真が並んでいるアカウントは、たくさんあります。
もちろん、それ自体はとても大事です。
ただ、写真だけだと、「素敵だな」で終わってしまうことが多いんです。
反応が変わるのは、写真に「なぜ、そうしたのか」が添えられているときです。
- 「このカウンターの高さは、奥様の身長に合わせて決めました」
- 「玄関の横に土間収納をつくったのは、ベビーカーと外遊びの道具をしまうためです」
- 「この窓は、隣の家と目が合わない高さにしています」
こうした一言があると、見ている方は自分の暮らしに置き換えて考え始めます。
「うちもこうしたい」と思った投稿は、保存されます。
保存された投稿は、家づくりが本格的に始まったときに、もう一度見返されます。
きれいな作品集より、迷っている人の判断材料に。
それが、「この工務店に相談してみたい」と思ってもらえるいちばんの近道なんじゃないかと思っています。
あわせて見直したい、2つのこと
フォロワーは、建てられる地域の人か
フォロワーが増えていても、その多くが建てられる地域の外の方だと、問い合わせにはつながりにくいです。
Instagramのインサイト(管理画面の数字)では、フォロワーがどの地域に多いかを確認できます。
地元の方に届いていないようなら、投稿に地域の話題を入れる、見学会の告知だけ地域を絞った広告で届ける、といった工夫が考えられます。
「インスタを見て来ました」を、数えておく
Instagramの効果は、DMの数だけでは見えません。
何か月も投稿を見ていた方が、ある日ホームページから問い合わせをしてくれたり、見学会のチラシを見て来てくれたりするからです。
見学会や初回の打ち合わせのアンケートに、「何で知りましたか」「Instagramはご覧になっていましたか」という質問を一つ入れておく。
それだけで、Instagramが実際にどのくらい役に立っているのかが、ぐっと見えやすくなります。
「動いていない」と思っていたのに、実は来場者の多くがインスタを見ていた、ということもよくあります。
リセラの場合
リセラでは、工務店をはじめ、いろいろな業種のInstagram運用をお手伝いしています。
企画から撮影、投稿までまとめてお引き受けすることもあれば、社内の担当の方が投稿していて、ハイライトの組み立てや投稿の見直しだけをご一緒することもあります。
ホームページの制作をほかの会社にお願いしている場合でも、Instagramだけのご相談をいただいています。
詳しくは、SNS運用のページに載せています。
最後に
Instagramを続けているのに問い合わせにつながらない、というのは、決して投稿が悪いわけではないと思っています。
多くの場合、足りないのは、見てくれた方が「次の一歩」を踏み出すための場所です。
インスタの中で、気になった人が迷わず進める道をつくっておく。
ハイライトを並べ替える。広さごとの金額の目安を一つ載せてみる。見学会の告知に「DMで『見学』と送ってください」と書いてみる。
どれも、今日から始められることです。
「投稿は続けているけれど、何を変えればいいのか分からない」
「ハイライトや金額の出し方を、一緒に考えてほしい」
そんな段階のご相談でも、まったく問題ありません。
今のアカウントを一緒に見ながら、どこから見直すのがよさそうか、整理するところから始められます。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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UMEHARA BLOG