旅館・ホテルのWeb運用サポートって、何をするの?1年目、2年目、3年目で、こう変わっていきます
Web集客担当の梅原です。
「やったほうがいいことは分かっているんだけど、自分たちだけでは、なかなかできないのよね」
旅館・ホテルの運用サポートは、こんなひと言から始まることがとても多いです。
そして、そのあとによく聞かれるのが、
「運用サポートって、具体的に何をしてくれるんですか?」
という質問です。
ホームページを作る仕事は、完成したものが目に見えるので分かりやすい。
でも、運用は「続けていく仕事」なので、外からは中身が見えにくいんですよね。
今日は、旅館・ホテルのWeb運用サポートで実際にどんなことをしているのかを、1年目、2年目、3年目という時間の流れに沿って書いてみます。
1年目は、とことんやれることをやる年
運用サポートの1年目は、いちばんワクワクする時期かもしれません。
なぜかというと、比べるものがまだないからです。
前の年と比べて「下がったらどうしよう」と考える必要がないので、思い切って、いろいろなことに挑戦できます。
これまで手が回らなかったこと、やってみたかったけれど後回しになっていたこと。
そうしたことを、どんどん形にしていける1年です。
最初の1か月は、今を知るところから
いきなり新しいことを始める前に、まずは館の今の姿を、一緒に確かめるところから始めます。
- 公式サイトには、どこから、どのくらいの方が来ているか
- 予約は、どの経路から、宿泊日のどのくらい前に入っているか
- 口コミでは、どんなところが喜ばれているか
- スマートフォンで予約するとき、迷いやすいところはないか
- 宿の方が、いちばん伸ばしたいと思っているのはどこか
このときに伺う宿の方のお話が、実はいちばんの手がかりになることも多いです。
数字だけでは見えない、館の強みやこだわりが、ここで見えてくるんですよね。
まずは、目指すところを決める
最初に、昨年度の予約数を教えていただき、そこを出発点にします。
そのうえで、たとえば「公式サイトからの予約を、全体の何割まで増やしたいか」という目標を一緒に決めます。
目指すところが決まると、そのためにやるべきことが見えてきます。
私たちはいつも、大きく4つの柱で考えています。
| 柱 | たとえば、こんなこと |
|---|---|
| 直予約を増やす | 公式サイトで予約したくなる理由づくり、予約までの流れの見直し |
| 閑散期の対策 | この時期だからこそのプランや、季節の特集ページ |
| Web集客 | 検索で見つけてもらうための対策、Googleマップ、AI検索への対応 |
| SNS集客 | Instagramなどで、館の魅力を日々届けていく |
実際に、1年目にやることの例
ある宿では、1年目にこんなことに取り組みました。
- 検索で見つけてもらうための、サイト全体の対策
- ブログの立ち上げと、記事の執筆
- 季節ごとの特集ページ(LP)を、数本制作
- AIに宿のことを正しく紹介してもらうための対策
- サイトの中で、予約までたどり着きやすくするための導線の見直し
- 特別プランの企画のご相談
これでも、ほんの一部です。
正直なところ、1年ではやりきれないくらい、やれることがあるんですよね。
それくらい、旅館やホテルのWebには伸ばせるところがたくさん眠っています。
そして、早ければ1年目から、予約やアクセスに変化が出てきます。
新しく始めたことが、ひとつずつ形になっていく。それを宿の方と一緒に見られるのが、1年目のいちばんの楽しさだと思っています。
直予約の考え方は、直予約が増えない理由の記事にも書いています。
2年目は、比べて、選んで、もっと先へ進む年
2年目に入ると、運用サポートは一段階変わります。
いちばん大きいのは、前の年と比べられるようになることです。
1年間続けてきたことで、たくさんの数字がたまっています。
- 月ごとの予約数
- 予約の入り方の傾向(いつ、どこから、どのプランが)
- サイトへのアクセス数と、どこから来ているか
- どのページが、よく読まれているか
これを並べてみると、次にやることがはっきり見えてきます。
| 見えてきたこと | 2年目にやること |
|---|---|
| この時期は、予約が伸びにくかった | 今年はその前から、先回りして手を打つ |
| この取り組みは、続けて効果が出ている | 2年目もしっかり続けて、さらに伸ばす |
| SNSの伸びが、まだ足りない | 新しい見せ方を試して、力を入れる |
いちばん頼りになるのは、宿の実データ
ここで大事にしているのは、1年目に積み上げた数字です。
一般的な業界のデータより、その館で実際に1年間取り組んできたデータのほうが、ずっと頼りになります。
お客様の顔ぶれも、繁忙期と閑散期の波も、旅館ごと、ホテルごとにまったく違うからです。
宿の1年分の実データより、あてになるデータはありません。
良いものは、どんどん取り入れる
2年目は、全国の似た旅館・ホテルの取り組みにも、どんどん目を向けていきます。
LINEの使い方、リピーターの方との関係の育て方、Instagramの新しい活用のしかた。
良いと思うものは、館に合う形にして、どんどん取り入れていきます。
一方で、変えずに続けることもあります。
検索で見つけてもらうための対策、Googleマップ、AI検索への対応。
こうした土台の取り組みは、続けるほど効いてくるので、2年目も変わらず積み重ねていきます。
周りがどうかは、あまり気にしなくていいと思っています。
やれることを、ワクワクしながら、どんどん先に進めていく。
立ち止まらずに進んでいる宿は、気づけば一歩も二歩も先にいます。
3年目は、毎年のくせが読めるようになる年
3年目に入ると、分析はさらにしやすくなります。
2年分のデータがあるので、たまたまだったことと、毎年くり返されることの区別がつくようになるからです。
- 毎年この時期は、予約の入りが早くなる
- この季節の特集ページは、毎年きちんと読まれている
- このプランは、リピーターの方から毎年選ばれている
宿の一年の「くせ」が読めるようになると、打つ手もぐっと先回りできるようになります。
特集ページを公開する時期、プランを打ち出すタイミング、SNSで力を入れる季節。
「去年もこうだったから、今年はもう少し早めに」と、自信を持って決められることが増えていきます。
1年目に始めたことが、ここで大きく実を結んでいく。そんな時期です。
毎月、どんなふうに進めているか
1年目も、2年目も、3年目も、毎月の進め方の基本は変わりません。
- 月に1回、定例のミーティングをします
- 宿の方から、ご要望や気になっていることを伺って、反映します
- 私たちからも、数字を見ながら次の一手をご提案して、実施します
これを、毎月くり返していきます。
地味に見えるかもしれませんが、この積み重ねで、アクセス数が過去最高を更新したり、予約数が前の年を上回ったりした旅館やホテルがたくさんあります。
宿の方にしか分からないことと、私たちが外から見て気づけること。
その両方を、毎月持ち寄れるのが、運用サポートのいちばんの良さだと思っています。
関わり方は、宿それぞれで大丈夫です
運用サポートの形は、ホテルや旅館によってさまざまです。
- Webのことは、まるごとお任せいただく
- 投稿や更新はスタッフの方が担当して、企画や分析を私たちが受け持つ
- まずは、できるところから少しずつ
進めるペースも、宿それぞれです。
大切なのは、どんな形でも止めずに続けていくことだと思っています。
最後に
集客の運用は、続けることそのものです。
1年目に仕掛けて、2年目に比べて選んで、3年目に傾向を読む。
年を重ねるほど、旅館・ホテルのWebは強くなっていきます。
続けることが、お客様を増やすいちばんの近道だと思っています。
「やりたいことはあるけれど、自分たちだけでは手が回らない」
「運用サポートで、自分たちの宿なら何ができそうか聞いてみたい」
そんなところからのご相談も、たくさんいただいています。
運用サポートの内容は、運営サポートのページにも載せています。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
AUTHOR
UMEHARA BLOG