旅館・ホテルのホームページ、どんなページが必要?基本の構成から、おすすめの構成まで
こんにちは。Web集客担当の梅原です。
旅館・ホテルのホームページを作るとき、リセラでは最初に、どんなページを作るかを宿の方と一緒に考えます。
そのときにお伝えしているのが、ページの構成を3つの段階に分けた考え方です。
まずそろえておきたい「基本の構成」。
そこに、宿のことがもっと伝わるページを足した「基本+宿のことがよりわかる構成」。
そして、公式サイトの外からも宿を見つけてもらうためのページまで入れた「おすすめ構成」です。
今回は、この3つの段階に沿って、それぞれどんなページがあって、どう作ると伝わるのかを書いてみます。
今の宿のホームページが、どの段階まであるかを思い浮かべながら読んでいただけると、見直すときの参考になると思います。
3つの構成を、まず一覧で
| 構成 | ページ | ねらい |
|---|---|---|
| 基本の構成 | トップ、客室、料理、温泉・館内、プラン・予約、ベストレートの案内、アクセス | 泊まる前の方が知りたいことに、きちんと答える |
| 基本+宿のことがよりわかる構成 | 基本の構成に加えて、○つの魅力、女将の想いや料理長のメッセージ、過ごし方、館内案内・館内サービス、食材のつくり手 | はじめて宿を知った方に、ほかの宿との違いや、泊まったときの様子まで伝える |
| おすすめ構成 | 上の2つに加えて、コラム・ブログ、受賞歴・メディア掲載、口コミの掲載、Instagramの投稿の掲載 | 公式サイトの外からも宿を見つけてもらい、宿の外からの声で安心してもらう |
どの宿にも、3つ目まで全部が必要なわけではありません。
宿の大きさや、どんなお客様に来てほしいかで、どこまで作るかは変わります。
ただ、どの段階でも共通して大事なのは、ページの数よりも、そのページで何を伝えるかだと思っています。
1. 基本の構成:ページは同じでも、中身で差が出る
トップページ、客室、料理、温泉や館内、プラン・予約、アクセス。
ここは、どの宿のホームページにもだいたいそろっているページです。
リセラでは、ここにベストレートの案内も、基本として入れています。
ただ、同じ「客室」のページでも、泊まる前の方が知りたいことに答えているページと、きれいな写真が並んでいるだけのページがあります。
基本の構成でこそ、細かいところまで伝えておきたいんですよね。
リセラが特にこだわっているのは、次のようなところです。
客室:眺めは、言葉と写真の両方で、正直に
客室のページで、思っている以上に気にされているのが、部屋からの眺めです。
山側なのか、海側なのか。
海が正面に広がるオーシャンビューなのか、一部だけ海が見えるパーシャルビューなのか。
泊まる方にとっては、部屋を選ぶときの大事な決め手になります。
- 部屋の名前に、眺めが分かる言葉を入れる(「海側和室」など)。予約の画面の部屋名ともそろえる
- パーシャルビューなら、どの方向に、どのくらい見えるのかを言葉で書く
- 写真は、窓辺に立ったときに実際に見える景色で撮る
- 眺めの違いで料金が変わるなら、その違いが写真で見比べられるように並べる
実際より良く見せようとすると、泊まったあとに「思っていた眺めと違った」となって、口コミにも表れてしまいます。
正直に書いてあれば、それを分かったうえで選んでもらえます。
あわせて、間取りと、設備・アメニティの一覧も載せます。
ご家族で泊まるときに布団がいくつ敷けるのか、何を持っていけばいいのか。
写真だけでは分からないことが、ひと目で分かるようになります。
間取りに窓の位置や眺めの方向まで書き込んでおくと、さらに伝わりやすくなります。
料理:写真に、献立を添える
料理は、写真と見せ方に特にこだわっています。
一品ずつの写真だけでなく、お膳やテーブルに並んだ全体の写真もあると、量や雰囲気が伝わります。
そして、できるだけ載せていただくようにしているのが献立です。
どんな品が、どんな順番で出てくるのかが分かると、泊まる前から楽しみが広がります。
季節で変わる場合は、「献立の一例です」と添えておけば十分です。
子ども向けの料理や、苦手な食材への対応ができるかどうかも書いておくと、問い合わせの手間がひとつ減ります。
料理や客室の写真の撮り方は、旅館の撮影の記事でも書いています。
ベストレート:公式サイトからの予約がいちばんお得なことを、はっきりと
公式サイトから予約するのが、いちばんお得な料金であること。
これをはっきり伝えておくのも、基本の構成に入れています。
旅行サイトで宿を見つけた方が、公式サイトをのぞきに来ることはよくあります。
そのときに、公式サイトのほうがお得だと分からなければ、そのまま旅行サイトに戻って予約されてしまうんですよね。
トップページやプランのページ、予約のボタンの近くなど、予約を考えているときに目に入る場所に置いておきます。
公式サイトからの予約、いわゆる直予約については、直予約の記事にも書いています。
アクセス:駐車場の入口と、台数まで
地味ですが大事なのがアクセスです。
車で来られる方が多い宿では、駐車場の案内と、停められる台数まで書いておきます。
入口の場所が写真で分かると、さらに安心です。
カーナビや地図アプリが案内する場所と、実際の入口がずれていることもあるんですよね。
2. 基本+宿のことがよりわかる構成:はじめての方に、違いと様子を伝える
基本の構成は、すでに宿を知っている方や、泊まると決めかけている方にとって大事なページです。
一方で、はじめてその宿を知った方は、「ほかの宿と何が違うんだろう」「泊まったらどんな感じなんだろう」を知りたがっています。
そこに答えるのが、次のようなページです。
○つの魅力:ほかの宿にも言えることは入れない
宿の特長を「○つの魅力」のような形でまとめて見せるページです。
トップページの中に置くこともあれば、1つのページにすることもあります。
これは、実際に効果を感じているやり方です。
まとめるときに気をつけているのは、ほかの宿にも言えることを入れないことです。
「温泉があります」「料理が自慢です」は、多くの宿に当てはまります。
どんな温泉で、どこが違うのか。
その宿にしかないことまで書いて、はじめて魅力として伝わるんだと思います。
女将の想い、料理長のメッセージ
宿をつくっている人の顔と言葉が見えるページです。
女将がどんな想いでお客様を迎えているのか。
料理長が、どんな気持ちで料理をつくっているのか。
客室や料理の写真は、ほかの宿と似て見えることもあります。
でも、そこで働く人の言葉は、その宿にしかありません。
泊まる前から「この人たちに会いに行く」という気持ちになってもらえると、宿との距離がぐっと縮まるんじゃないかと思います。
過ごし方:誰と泊まるかで、知りたいことは変わる
お二人で泊まるなら、こんな過ごし方。
ご家族で泊まるなら、こんな過ごし方。
到着してから翌日チェックアウトするまでの流れが見えると、泊まる方は、自分がそこで過ごしている姿を思い浮かべやすくなります。
お二人なら記念日に使えるか、ご家族なら子どもは何歳から泊まれるか、子ども用の食事や浴衣はあるか。
客室や料理のページにばらばらに書いてあることを、「自分たちの場合」にまとめ直すページだと思っています。
館内案内・館内サービス:意外とよく見られるページ
これは、私自身も少し意外だったことです。
宿のホームページで、館内案内のパンフレットを見られるようにしておくと、なぜかとてもよく見られます。
しかも、パンフレットを見た方は、予約まで進む割合も高いんです。
理由ははっきりとは分かりませんが、たぶん、情報がひとつにまとまっているからなんじゃないかと思っています。
大浴場の時間、朝食の場所、館内のサービス、チェックアウトのこと。
泊まる前に「ざっと全体を知っておきたい」という方には、1か所にまとまっているほうが分かりやすいのかもしれません。
エステやマッサージがある宿なら、営業時間、料金、申し込みの方法まで書いておきます。
前もって予約したほうがいいのか、当日でも受けられるのか。
泊まる前に分かっていれば、楽しみにして来てもらえます。
紙のパンフレットとホームページの関係は、パンフレットの記事にも書いています。
食材のつくり手:地元の食材や、産地にこだわりがあるなら
地元の食材を使っていたり、産地にこだわりがあったりする宿では、生産者さんの紹介を料理のページに入れます。
誰が、どこで、どんなふうに育てたものなのか。
そして、宿がなぜその食材を選んでいるのか。
ここまで書いてあると、同じ一皿でも、受け取られ方がずいぶん変わります。
宿の方にとっては当たり前の仕入れ先でも、泊まる方にとっては、その宿を選ぶ理由になることがあるんですよね。
3. おすすめ構成:宿の外からも、見つけてもらう
1と2は、宿のホームページを訪れた方に向けたページです。
ただ、旅行を考えている方の多くは、最初から宿の名前で探しているわけではありません。
エリアの名前や「◯◯ 観光」「◯◯ 子連れ」のような言葉で探したり、最近はAIに「おすすめの宿は?」と聞いたりしています。
そこで、宿のホームページの外にいる方にも見つけてもらい、宿の外からの声で安心してもらうためのページも、あわせておすすめしています。
コラム・ブログ:宿の人しか知らない、その土地の話
宿の公式な案内とは別に、季節のこと、周りの観光のこと、地域の食べもののことなどを書いていくページです。
検索やAIから、宿のことを知ってもらう入り口になります。
書く内容は、観光ガイドに載っていることより、宿の人だからこそ知っていることのほうがいいと思っています。
朝いちばんに歩くと気持ちのいい道。
地元の人が通っているお店。
その季節にしか見られない景色。
ほかのサイトにはない話だからこそ、見つけてもらう理由になります。
受賞歴・メディア掲載
賞をいただいたことや、雑誌やテレビに取り上げられたことがあれば、まとめて載せておきます。
2の「○つの魅力」の近くに置くと、宿が自分で伝える魅力を、外からの評価がそっと裏づけてくれる形になります。
せっかくの受賞歴も、ホームページに載っていなければ、はじめての方には伝わりません。
口コミの掲載、Instagramの投稿の掲載
Googleマップの口コミや、泊まった方がInstagramに投稿した写真を、ホームページに表示する方法もあります。
宿の側がどれだけ丁寧に説明しても、実際に泊まった方の写真やひと言には、また違う伝わり方があります。
宿が「こんな宿です」と言うのと、泊まった方が「こんな宿でした」と言うのとでは、受け取る側の安心感が違うんですよね。
ただ、どの宿にも合うものではありません。
宿の雰囲気や、ふだんのSNSの動き方を見ながら、入れるかどうかを一緒に考えるようにしています。
最後に
基本の構成、基本+宿のことがよりわかる構成、おすすめ構成。
3つに分けてみると、今の宿のホームページがどこまであって、次に何を足すといいのかが、見えやすくなると思います。
そして、どの段階でも大事なのは、宿の方があたりまえに知っていることを、きちんと書くことです。
部屋から何が見えるか、夕食に何が出るか、駐車場の入口がどこにあるか。
あたりまえのことほど、ホームページには書かれていないことがよくあります。
リセラでは、どこまで作るか、そのページで何を伝えるかを、宿の特長や、泊まりに来られるお客様に合わせて、一緒に考えるところから始めています。
今のホームページについて、少し話してみたいことがあれば、気軽に声をかけてください。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
AUTHOR
UMEHARA BLOG