ホームページのデザイン、どこまでこだわればいい?業種によって、訪問者が求めているものはまったく違います
こんにちは。Web集客担当の梅原です。
10月も終わりに近づいて、街路樹が少しずつ色づいてきましたね。
この時期は、年明けや春に向けて、ホームページを新しく作りたい、作り直したいというご相談をいただくことが増えてきます。
そんなときに、よく話題になるのがデザインのことです。
「デザインって、制作会社に全部お任せしていいのかな」
「こういう感じにしたい、と希望を伝えたほうがいいのかな」
「せっかく作るなら、とことんこだわりたいけど、それでいいのかな」
こんなふうに迷っている方も、意外と多いのではないでしょうか。
ということで今回は、UMEHARA BLOGでははじめて、ホームページのデザインについて、ブログ記事にしてみました。
プロのデザインと、主婦の方がつくったサイト。売れたのは
デザインの話をするときに、私がよく思い出す話があります。
もう20年ほど前、まだ若いころに参加した勉強会で聞いた話なのですが、今でも忘れられないんですよね。
同じような商品を売っている、ふたつの販売サイトがありました。
ひとつは、プロがつくったサイト。
もうひとつは、主婦の方がご自身でつくったサイトです。
デザインは、比べものにならないほど、プロのサイトのほうが高品質でした。
写真もきれいで、レイアウトも洗練されていて、ひと目で「ちゃんとした会社のサイトだな」と分かる仕上がりです。
でも、よく売れたのは、主婦の方がつくったサイトのほうでした。
理由を見ていくと、こんな違いがありました。
| プロがつくったサイト | 主婦の方がつくったサイト | |
|---|---|---|
| デザイン | とても高品質 | 手づくり感がある |
| 商品のわかりやすさ | 情報が少なく、どんな商品なのか伝わりにくい | どんな商品で、何に使えるのかがすぐ分かる |
| 使った人の声 | あまりない | 実際に自分で使ってみたレポートが載っている |
| 購入のしやすさ | カートまでが少し遠い | 迷わず買える |

買う人が知りたかったのは、「この商品は、自分の役に立つのか」ということでした。
実際に使った人の言葉があって、どんな商品かが分かって、すぐに買える。
それが、デザインの美しさを上回ったんですよね。
もちろん、プロのデザインが悪かったわけではありません。
ただ、デザインは、つくる側の「こう見せたい」がたくさん入りやすいものでもあります。
きれいに仕上げようとするほど、見る人が知りたいことよりも、見た目の完成度に気持ちが向いてしまうことがある。
これは、私たち制作する側も、いつも気をつけているところです。
デザインは大事。その役割は、「伝えること」
とはいえ、デザインが大事ではない、というお話ではありません。
たとえば、旅館やホテルのホームページでは、トップページを開いて最初に目に入る部分(ファーストビュー)の印象が、その先を見てもらえるかどうかに、はっきり表れます。
アクセス解析を見ていても、ファーストビューを見直すと、その先のページへ進む方の動きが変わることがあるんです。
それから、デザインで情報が分かりやすく整理されると、ページを読み進めてもらえる時間や、ほかのページも見てもらえる割合にも表れてきます。
デザインの役割は、見た目を美しくすることだけではなく、伝えたいことを、見る人に届けることなんだと思っています。
美しさは、そのための大切な手段のひとつです。
業種によって、訪問者が求めているものはまったく違う
もうひとつ、デザインを考えるときにいちばん大事だと思っているのが、業種によって、訪問者が求めているものがまったく違う、ということです。
| 業種 | 訪問者が求めているもの | デザインの役割 |
|---|---|---|
| 旅館・ホテル | 雰囲気、写真、空室と料金、予約しやすさ | 写真と世界観が主役 |
| 工務店・住宅会社 | 施工事例、どんな人が建てるのか、家づくりの考え方、価格感 | 事例と人柄を見せる |
| クリニック | 診療時間、場所、症状のこと、どんな先生か | 清潔感と安心感、とにかく分かりやすく |
| 飲食店・美容室 | メニュー、雰囲気、予約、場所 | 雰囲気と、すぐ予約できること |
| スポーツジム | 設備やマシン、料金プラン、営業時間、どんな人が通っているか、体験・見学の方法 | 続けられそうと思える雰囲気と、料金・体験申し込みの分かりやすさ |
| 整体・マッサージ | どんな悩みに対応しているか、施術の流れ、料金、施術する人、予約 | リラックスできる雰囲気と、安心して任せられる人柄 |
| 結婚相談所 | どんな人が相談にのってくれるのか、料金、成婚までの流れ | 安心して相談できる、あたたかさ |
| 製造業 | 何をつくれるのか、技術や設備、実績、品質 | 技術と信頼が伝わる、整理された情報 |
| 食品(商品の販売) | どんな味か、原材料、安心できるか、買いやすさ | おいしそうに見えることと、迷わず買えること |
| 学校・教育機関 | 学びの内容、雰囲気、入試や説明会の情報 | 生徒さんや保護者の方が、必要な情報にすぐたどり着けること |
| キャンペーンサイト | 楽しさ、参加の方法 | 世界観が主役 |

旅館・ホテルやキャンペーンサイトのように、見た目そのものが「行ってみたい」「参加してみたい」という気持ちをつくる業種があります。
こうした業種では、デザインにしっかりこだわる意味が大きいです。
旅館・ホテルのページの考え方は、旅館・ホテルのホームページの構成の記事にも書いています。
一方で、クリニックや製造業、学校のように、探している情報にすぐたどり着けることが、いちばんのデザインになる業種もあります。
クリニックなら、診療時間や場所、症状のこと。製造業なら、何をつくれるのか、どんな設備があるのか。
きれいなことよりも、迷わないことのほうが、ずっと大切にされます。
クリニックのホームページのことは、クリニック・薬局のホームページの記事にくわしく書いています。
同じ「良いデザイン」でも、業種によって答えがまったく違うんですよね。
先ほどの販売サイトの話も、商品を買う人が求めていたのは、洗練された見た目より、商品の情報と買いやすさだった、ということなんだと思います。
デザインにこだわると、変わってくること
デザインにこだわること自体は、とてもいいことです。
ただ、こだわるほど、一緒に変わってくることもあります。
ここは、作る前に知っておいていただけると安心なところです。
費用が変わってくる
デザインが複雑になるほど、それを形にするコーディングの手間も増えます。
動きのある演出や、ページごとに違うレイアウトなどは、そのぶん作業の時間がかかります。
住宅と同じなんですよね。
シンプルな形の家のほうが費用を抑えやすいように、ホームページも、シンプルなデザインのほうが費用を抑えやすくなります。
制作費に差が出る理由は、制作費の差についての記事にも書いています。
表示の速さに関わってくる
大きな写真や動画、凝った動きをたくさん使うと、ページが重くなって、表示に時間がかかることがあります。
特にスマートフォンでは、表示が遅いと、内容を見る前に戻ってしまう方もいらっしゃいます。
見た目を引き立てる演出と、表示の速さのバランスは、いつも考えているところです。
検索との兼ね合いが出ることもある
デザインを優先すると、検索で見つけてもらうための工夫を、少しゆずることになる場合もあります。
たとえば、文字を画像の中に入れてデザインすると見た目は整いますが、検索エンジンには文字として読み取られにくくなります。
リセラでは、デザインのご要望には、できる限りお応えするようにしています。
そのうえで、費用や表示の速さ、検索とのバランスに関わりそうなところは、ご要望をうかがった時点でお伝えするようにしています。
どちらを優先するかを、一緒に決めていけたらと思っています。
では、デザインはどう決めればいい?
最初の3つの迷いに、私なりにお答えしてみます。
制作会社に、お任せしていい?
お任せいただいて大丈夫です。
ただ、「誰に、何を伝えたいのか」だけは、ぜひ一緒に考えさせてください。
そこが決まると、デザインの方向は自然と決まってきます。
「この色は苦手」「こういう雰囲気は違う」といった、好き嫌いを教えていただけるのも助かります。
希望は、伝えたほうがいい?
伝えていただけると、とてもありがたいです。
「このサイトのような感じにしたい」という参考サイトも大歓迎です。
そのときは、サイト全体よりも、「この写真の見せ方が好き」「この色の雰囲気がいい」と、どこが好きなのかを教えていただけると、形にしやすくなります。
同じ業種のサイトだけでなく、まったく違う業種のサイトから、いいヒントが見つかることもあります。
とことん、こだわっていい?
こだわっていいと思います。
会社やお店の想いが込められたデザインは、それだけで、その会社らしさが伝わります。
そのうえで、ひとつだけ。
こだわるときは、「訪問者にとって、分かりやすいか」という目線も、一緒に持っておいていただけたらと思います。
ご自身の好みと、訪問者が求めているもの。そのふたつが重なるところを探していくのが、いちばんいいデザインになるんじゃないかと思っています。
リセラの進め方
リセラでは、いきなりデザインから始めることはしていません。
まず、サイトの構成とサイトマップで、どんなページを作るのかを固めます。
そのうえで、トップページのワイヤーフレーム(どこに、どんな情報を置くかの設計図)を描くところから始めています。
情報の置き場所が決まってから、色や写真、文字の雰囲気を決めていく、という順番です。

ワイヤーフレームとデザインの関係については、中野が、ワイヤーとデザインの役割についての記事を書いています。
デザイナーが、お客様の想いをどう形にしているかは、「100点満点のデザインとは。」という記事も読んでみてください。
最後に
ホームページのデザインは、こだわるほど、その会社らしさが伝わるものです。
でも、訪問者が探しているのは、まず「情報」。
そして、何を求めているかは、業種によってまったく違います。
先ほどの販売サイトの話のように、見た目の美しさより、分かりやすさや買いやすさが選ばれることもあります。
デザインと情報、どちらか一方ではなく、その業種の訪問者にとって、いちばん伝わる形を一緒に探していけたらと思っています。
「デザインのことはよく分からないけれど、ホームページを作りたい」
「参考にしたいサイトはあるけど、うまく言葉にできない」
そんな段階のご相談で、まったく問題ありません。
ホームページ制作の進め方や料金は、ホームページ制作のページに載せています。
何かお役に立てることがあれば、気軽にお声がけください。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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UMEHARA BLOG